• 好きな物に囲まれた古民家で送る スローライフな暮らし Before写真1
  • 好きな物に囲まれた古民家で送る スローライフな暮らし Before写真2

創意工夫点

 スローライフな暮らしに憧れて,築100年以上の歴史ある古民家に移り住まれたご一家。床の傷みやカビの発生,冬の厳しい寒さなど,今後暮らしていくには多くの問題があった。床下の防湿対策,建物の劣化補修,構造体補強を施し,将来に渡り安心して暮らせるよう全面リノベーションした。周囲の風景に溶け込むよう外観はあえて変えず,古民家が持つ趣ある雰囲気を残しつつ,利便性と快適性を高めた。「歴史ある建物を再生して引き継ぎ,丁寧に大切に暮らす」というご家族のライフスタイルが形になり新たな時を刻み始めた。

選評

 庄原の風景に惹かれ,趣ある古民家に移り住まれた子育て世代のリフォームである。築後100年を超える年月,冬の厳しい寒さ等による劣化は想定以上であり,伝統工法故の難しい問題を,技術力で見事に克服している。アンティーク好きの住まい手のこだわりを取り入れた土間玄関やLDKは,古材活用と漆喰により趣を保ちながら,耐久性・住まい心地の向上が図られている。課題解決に誠意を持って取組み,コストパフォーマンスの高さも評価された事例である。

 築100年は経つという古民家が持つ雰囲気を残しつつ,快適で暮らしやすい家でありアンティークな物に囲まれ田舎暮らしを楽しみたいという要望に応えたリフォームである。
 長年の歳月は,床下や柱材などを腐食させ隙間風も吹く家であったが断熱気密性能を向上し,構造材の補強なども施し快適に暮らせるよう努めている。
 減築も行い,程よい生活空間と暮らしやすいプランに変更し,古き民家の玄関土間を再現,和モダンな内装に統一することで古民家を再生している。