• 「その先」を感じる住まいに。 Before写真1

創意工夫点

 レストラン経営をされているご夫婦が思い描く将来…今の「その先」のために求められたことは、“広さ”。眺望の良さ、窓の位置・大きさなど住まい自体のスペックと、優先したいことを反映した間取り、そして視線を「その先」へ抜くためにガラスを使うことで、実際の面積以上に広さを感じるよう工夫した。また、断熱材を入れるなど居住性を向上、更に共働き夫婦の家事負担軽減のための動線にも考慮した。

選評

 改修対象の適切な選択と既存の設備をうまく生かすことにより、リーズナブルに築36年のマンションに新しい生命を吹き込んでいる。機能的な動線の確保と、将来計画に向けた広いスペースづくりを念頭に、視線の抜けによる空間の広がりを感じさせることに成功している。特に玄関ドアを開けた瞬間、ゆったりした玄関ホールからリビングの窓を通して遠くの山並みまで視線がつながる解放感を演出できた好事例である。

 LDKと玄関ホールの間仕切りにガラス張りを加える事によって、視線が抜け玄関に入った瞬間、マンションの中とは思えない程の空間が広がります。窓の外の景色をも取り込んだLDKは見た目よりも広く感じられ、水回り、寝室への動線もショートカットに整備され使いやすい住まいにリフォームされています。特に南側ルーフバルコニーからの遠くに見える瀬戸内海は心を癒してくれて一緒に育っていける住まいです。