創意工夫点

 敷地は住宅団地の三角地に位置し,三方をバス路線の道路に囲まれ,南面は隣地に接しているため,庭への開口を大きく取りながらも,プライバシーを確保した。
 東と南からの採光を採り入れ,階段や吹き抜けを通して風の通りにも配慮した住まいは,無垢材や自然素材を多用し,構造材や造作材はもちろん,収納の棚板や建具材まで,すべてを国産材の杉無垢材を使用し,床や天井の仕上げ材は現場で色味や木肌を揃えて施工した。
 2階の子ども室は方形の天井にかぼちゃ束を設置し,隅木の木組みと杉板の天井が心地いい広がりを感じる空間とした。

選評

 リビングの中に薪ストーブを取り入れ家族の団らんを中心とした生活感が非常に強く感じられる間取りである。寝室も1階に取り込み家族のコミュニティーを重点に置いたバランスのよい家。