創意工夫点

【隣居という住まい方】
 実家の隣に「若夫婦の家」を建て,ご近所とも繋がりながら,二世帯が支え合える暮らしが描かれた。緑豊かな実家の庭を共有し,どこにいても家族の気配が感じられる住まいは三世代間の交流が自然に育まれてゆく。
【長く住み続けるために】
 建物の高耐久化に加えて,家族の成長に合わせた住まいの可変性を考えた。
光や風を積極的に取り入れつつ,魔法瓶のような外断熱の家に蓄熱型床暖房・床冷房を組み合わせた。開放的な住まいで快適な生活を末永く支えてくれるだろう。

選評

 ちょっと贅沢だが,すっきりした外観の中に家族思いの工夫を満載した家である。木をふんだんに使い,明るく健康感がある。室間の仕切りがない,吹き抜けなど,開放的で,家族の絆が自然と育まれる空間となっている。スタディ・スペースをはじめ,隅々まで空間が活用されている。家族の成長に備えた可変性もある。