• 庭とつながる暮らし愉しむ家 Before写真1

創意工夫点

 お施主様家族はアウトドア好きで、リビングと庭を一体に考えた暮らしをしたいと75坪の広い土地の中古住宅を購入された。和室の多い築44年の中古住宅を長期優良住宅化リフォームに沿って、耐震性、省エネ性を確保。
 一番明るく採光が入る南面にリビングダイニングを配置し、外部に向けてのつながりにウッドデッキを設け内外の一体感を感じられる、庭とつながる暮らしを実現した。

選評

 築44年の空き家再生の事例であるが、特筆すべきは国補助制度を活用した耐震性や維持管理等の性能向上だけでなく、サッシの取替や塗装等による外内観改修により、全てが新築と同様の仕上がりを見せている点にある。そこに豊かな暮らしを楽しむための工夫として、キッチンを庭方向に斜めに設置する事で、コンパクトな床面積にも関わらずLDKとデッキ、広い庭の一体感と素晴らしい空間の拡がりを生み出している。この家は言い換えれば究極の新築コスト削減策(解体費用も不要)により新築と同様の価値を享受した好事例と言える。