創意工夫点

 地域とのつながりを大切にした,サスティナブルな「住まいと暮らしのリノベーション」プロジェクト。ライフステージの変化に合わせた空間の変更と同時に,耐震・省エネ・バリアフリー性能の向上を図り,60代夫婦2人がいつまでも安心して,豊かに時間を刻んでゆける空間として再生した。住み慣れたコミュニティで暮らし続けること,地域の木と手と技でつくること,みどりで街並みにうるおいを生むことを考え,住み継がれるストック改善を目指した。

選評

 子育てが終わり夫婦二人暮らしのためのリフォーム。家にいる時間が長くなり,また体力低下も伴う中で快適に暮らすための工夫が随所に施されていた。その一つに減築がある。二人暮らしに合わせて,部屋を狭くし(減築)テラスを設けることで,緑のある暮らしを実現されていた。住み慣れた街で,コンパクトでありながらも,心地よく日々を暮らすことのできるリフォームは,これからの高齢社会には必要な選択だと思う。