創意工夫点

 設計した住宅の予測一次エネルギー消費量を事前に算出し,ゼロエネルギー住宅とするために必要な設備を選定。
 パッシブデザインによるエネルギー削減効果も数値化する事で,設備機器に頼り過ぎず,自然の力を最大限利用した夏涼しく冬暖かい,省エネ性と快適性が両立した住まいである。入居後も一年間のエネルギー収支を調査し,予測と実測との比較検証も行った。住まい手との継続的なコミュニケーションが住まいの質を高めている。

選評

 日射の活用や制御,通風の工夫など省エネ性能についての計画がしっかりとなされ,徹底したゼロエネルギー住宅への取組みが素晴らしい。また,建築主が入居後も,定期訪問を実施して住まい方の調査やアドバイスを行うなど建築主と一体となった住まいづくりが評価できる。