• 西条の家 Before写真1
  • 西条の家 Before写真2
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創意工夫点

 築47年の中古住宅を30代夫婦が購入。限られた予算の中で,若い家族が今後の長い人生を,心地よく安心して営んでいけるよう,長期優良住宅リフォーム事業の基準に則り,耐震性,省エネ性などを向上させ,再生した。小さな農を営みながら,家族みんなでおおらかに暮らしたいとの建築主の要望に応えて,家の中心にキッチンを配置し,大きな開口部を設けることで,ウチとソトをつなぎ光や風が通り抜ける暮らしの場とした。

選評

 高度経済成長期によく見かけられた木造平屋建てのモルタル塗りの住宅である。若い家族が新しい暮らしを紡ぐための家として購入された。家族の気配が感じられる家づくりを叶えるため,LDKを中心に置き家の中を見渡せるプランとしている。また,内外をつなげる大きな開口部を設置し,自然を取込んだ家である。素朴な改修ではあるが,シロアリ対策,耐震補強,断熱強化,自然素材の採用など,長期にわたり使用出来るよう工夫がなされている。