創意工夫点

 家の性能が変われば暮らし方も変わる。この家では断熱性能を寒冷地の次世代省エネ基準(1地域:UA値0・46)以上の性能(UA値0・36)に高めたことにより,真冬でも普及品の暖房器具を使い,最低限のエネルギーで家全体の室温を20℃前後に保つことが可能になった。間取りもオープンな作りとなり,廊下がなく,トイレや脱衣室の室温もリビング等との温度の境界がなくなった。性能の変化で「暮しをデザイン」する意味が変わったのである。