• 夫婦のリズム“100cm eye”リフォーム Before写真1

創意工夫点

 奥様の目線と車いすのご主人の目線(100cm)の違いを意識し,収納は高さで分けることで夫婦お互いに使いやすいよう設計。
 各室の広さと通路幅を見直し,動線をまとめることでゆとりの空間,車いすの転回・移乗スペースを確保。3つの居室はフレキシブルに繋がる間取りとし,座卓とテーブルを繋げて娘家族たちと大勢で囲えるダイニングとなるよう設計。将来を見据えてホールや廊下の壁面へ手摺り用下地補強も施し,断熱工事で室温のバリアフリーも図った。

選評

 水廻りの老朽化や結露などを見事に解決し,断熱効果と遮音効果で,寒暖差解消と省エネ化を図っている。特筆できるのは,自宅で仕事をする御主人が車椅子で移動しやすい様,車椅子の回転場,トイレに出入りしやすい入口と広さ,自分で乗降できる和室を設けるなど,随所に工夫がみられる。収納スペースを和室の床下なども利用して,たっぷりと取っている。外部へ車椅子で出入りができるなど,今後の生活スタイルもしっかりと考えた,参考になる事例として,優れたプランである。