• 江戸時代末期の古民家再生 Before写真1
  • 江戸時代末期の古民家再生 Before写真2
  • 江戸時代末期の古民家再生 Before写真3

創意工夫点

 築150年という年月の重みに敬意を払い,出来るだけ残せるものは残しそのままの良さを引き出すような設計を心掛けた。さすがに築年数的に屋根や柱,土台の劣化が激しく,取り替える部分も発生した。
 また,いつかの時点で増築された二階の床構造も,貧弱な状態であったので一階天井の二階床梁,座板の化粧仕上げを活かしつつ床の補強を行なった。
 構造即ち仕上げという伝統工法特有の意匠を損なうことのないように細心の注意を払っている。

選評

 広島の古民家の良さ,豊かさを感じる内部空間の改修を進めるにあたり,既存部分との融合にも配慮し,古民家がもつ暗さ・寒さをうまく解消し,明るくて暖かい居住性の良さを感じる住宅に仕上げられています。伝統工法の継承も各所に活かされ新しく加わった家族も元気に育つことでしょう。