創意工夫点

 ひとつの敷地に親世帯・子世帯が単独の住戸を建てた小さな共生住宅の計画。
道路沿いのシンボルツリーを基点に南東方向にリニアーな庭状の空間を設けることで,両世帯の間に北庭(来客用駐車スペース),中庭、南庭、といった様相の違う3つの庭が連続し,緑豊かで一体感のある住環境をつくることができた。
 子世帯住戸の中庭に面した外壁は,四季折々に変化する緑の背景となり影を映し,静かな風景を穏やかな光とともに親世帯に送り届け,親世帯の和室から望む南庭は,子世帯のメガホン形状の空間に借景として庭の風景と反射光を送り届ける。